空港からのバスの車窓でも海は見えた。しかし、バスの中ではバス停が通り過ぎるのを数えたり、降り方を探ったり、そわそわして景色をたいして見た覚えがない。空港から降りたいバス停まで1度も止まらなかったし、バスの乗り降りの方法など調べていかなかったからだ。準備は大事。
いよいよ、次が降りたいバス停となったので、思い切ってボタンを押した。バスが止まってドアが開いた。バス停を降りた。ホテルはバス停を下りて道路を渡った方にあった。バスを降りて右側の横断歩道の方へ歩いた。
左側にはきれいな青い海と砂利の浜、快晴の青い空。とても綺麗だった。海で泳いでいる人や浜辺で寝そべっている人も見えた。
ふと、足元近くにある、花束、ろうそくのまとまりが目に入った。
先日のテロの犠牲者の弔いの花束、ろうそく、ぬいぐるみだった。
ここら辺がその現場だったのかと思うと複雑な感じがした。